白雪姫の偏屈

だいぶ前のサントリーの烏龍茶のコマーシャルが好きだった。何年も前だと思うけど、それが5年前か10年前か15年前か、わからないや。

ファン・ビンビンがまとめ髪にガーリーなワンピースで、カレーとか小籠包とか美味しいものをハフハフ食べながら、都度ペットボトルの烏龍茶を飲むんだけど、その時のBGMがアラレちゃんとか日本の有名な曲を中国語でポップにカバーして歌っていて、超可愛い。東京ブギウギが上海ブギウギになってたりとか。サントリー烏龍茶はそのファン・ビンビンシリーズの前から、日本の曲を中国語で歌うBGMをやってて、中国の若いカップルが凍った池かなんかでスケートしながら、春一番の中国語カバーが流れるのとか(違ったかもしれないけど、、)やはり可愛い。誰がディレクターなんだろう。いいと思います。烏龍茶感もあるし。

※だいぶ記憶があやふやなので適当なこと言ってます。


ところでウィノナ・ライダーはわたしのファッションアイコンだったんですけど、ついこの間新作のインタビューでキアヌ・リーブスと撮っている写真を見たんです。歳とってもあの感じなのはいいとして、なんと90年代に撮影されたスナップで見たことのあるトム・ウェイツのTシャツを、2018年になっても着ていた。全く同じやつ。

同じTシャツを20年も着る人をあんまり知らないので、感動した。なんか14の時にトム・ウェイツの家でベビーシッターのバイトをしたら、トム・ウェイツが現金持ち合わせてなくて報酬の代わりに貰ったTシャツなんだって。色々凄い。思い出を大事にするだけでなく、普通に着るとこが好きだ。ドヤ顔でトム・ウェイツ着て、足組んでインタビュー受けるウィノナ・ライダーは可愛い。偏屈感と女に嫌われる系の女感がわたしは好きです。気難しくてプライドの高い華奢で顔の可愛い女。そんなちょっと年増の女。よくない?

こういう女に、キアヌ・リーブスとかマット・デイモンとかジョニー・デップとかは精神削られろ!てつい思っちゃうんだけど、ジョニデは別口でちゃんと削られてる気もする。メンヘラでもウィノナ・ライダーみたいなら、かっこいいと思うな。友達は昔からウィノナより、アンジーとかキルスティン・ダンストとかグイネス・パルトロウのが好きらしくて、そりゃそうかなって気もするんだけど、わたしはシンデレラより人魚姫より白雪姫が好きなんだよね。自分で復讐するとことかね。

 

今日は午前に掃除や入浴をして、午後はずっとヘッドホンをしていた。ただヘッドホンをしていただけで音楽は聞いてない。どこにも繋がらないケーブルを引きずって、コーヒーを入れた。

夕焼けが終わって暗くなったタイミング、その時刻はだいぶ早くなってしまって焦るけど、ヘッドホンのケーブルをマックに繋いで、チャットモンチーを大音量で聞いた。安室奈美恵の引退をテレビでやっていたけど、チャットモンチーも解散したんだった。わたしの青春はもうクソ古いんだなと思うと、淋しい気もするけど、世紀末に世界滅ぶはずだったので、2000年以降はオマケの遊びだと思えばいいような感じ。わたしは余生を生きてるし、友達は晩年を過ごしてるし、別の友達は偶然の幸福に感謝しているし、似たようなものだ。ママになってしまった人は、やはりそういう意味では別の世界線にいるので、世界に対してのヤケクソの種類が異なるところはある。

まあだけど死ぬまでに、ガラスの仮面の最終話は読みたいよ。